ぼくは料理本を読んでも作ろうという気になれないことが多い。
複雑すぎて嫌になるのだ。
下ゆでとか、炒めてから煮るとか、複数の工程が必要だったり、調味料を4つも5つも使ったり。
一品つくるだけでも大変だ。
その上その一品だけでは食事のかたちが整わないことも多い。
時間をかけて豚の角煮を作ったとする。
でもご飯と豚の角煮だけの食事、というわけにはいかないだろう。
一つのメニューとして成立していないような気がする。
野菜料理も必要だ。
となるとまた面倒な手順を踏んでもう一品作ることなる。
これではいつ食事にありつけるかわからない。
自炊などやってられないということになってしまう。
しかし自炊なしに健康な食事をするのは困難である。
そこで僕が取り入れたのが一汁一菜である。
ご飯を炊いて、味噌汁を作り、豆腐を出すだけなら僕でもできる。
ご飯を多めに食べて、味噌汁を具沢山にすれば、満足感も十分だ。