今回は『聞き書 徳島の食事』を参考にひえ7割、麦3割、それに小豆を混ぜたご飯を炊いてみました。
那賀町の蝉谷というところで食べられていたそうです。
麦は実際には裸麦の丸麦だったそうですが、近所のスーパーでは買えないので、押し麦を使っています。
ひえの比率が多いので黄色が強く、インパクトのある見た目です。
秋冬にこういうご飯を食べていたようです。
なので季節外れですが、当時の冬の朝食を『聞き書 徳島の食事』にもとづいて再現してみました。
ご飯と味噌汁と漬物だけです。
「日本の食生活全集」シリーズを読んでいると蝉谷以外にも朝食はこういう構成のところが多かったです。
味噌汁の具は里芋としゃくし菜と書かれていました。
しゃくし菜は小松菜やチンゲン菜のような食べ方をする野菜みたいだったので、チンゲン菜で代用しました。
この地域の味噌汁の特徴は具だくさんの味噌汁を大きな器でおかずのように食べることです。
蝉谷の食事を再現した写真を見ると、かなり大きな器に味噌汁が盛られていました。
具だくさんの味噌汁を食べるところはたくさんありますが器が大きいところは珍しいと思います。
さて肝心のご飯ですが、ひえ7割で米も入らないとなるとさすがにパサパサします。
箸ですくうことができないので、かきこむような食べ方しかできません。
ひえと米が1対1のひえ飯ぐらいなら意外とおいしいからと人にすすめることもできますが、これは無理です。
食べにずらすぎる。
おかずが少ないからと思って、たくさん炊いたので、食べきるのに苦労しました。
結論、ひえ7割、麦3割に小豆を入れたご飯は、麦飯を食べなれている僕でも食べづらかった。