祖母が子供のころは旧正月に雑穀餅を搗いて、それを日常の昼食として焼いて食べていたそうです。
その話を聞いてから、雑穀餅を実際に搗いて食べてみたくなりました。
ひと月ほど前に餅つき機を買おうかと考えていたら、ちょうど祖母が使っていない餅つき機があるということだったのでもらいました。
そしてその日のうちにあわ餅を搗いてみました。
あわ餅を搗く
あわ餅を搗くために、もち米ともちあわを近くのスーパーで買ってきました。
もらった餅つき機は5合から1升対応です。
最低でも5合からしか搗けないのは一人暮らしには多すぎてつらいですが、壊すのが心配なので分量は守ることにしました。
もち米ともちあわを1対1の比率で搗くことにします。
それぞれ375gずつにするとあわせて大体5合になります。
餅つき機にはひたし機能があるので、本来は一晩かかる浸水を1時間ですますことができました。
水切りをしたら蒸します。
蒸し終わったらそのまま搗き始めます。
搗き始めて10分ぐらいはその場でモソモソ動いているだけでした。
10分を過ぎたころから飛び跳ねるように。
途中でひっくり返って、さらに跳ね回る。
なんか笑えてくる光景でした。
30分たってやっと搗きあがりました。
完成した餅を取り出したところ。
説明書には10分前後で搗きあがると書いてありましたが、あわが入るとだいぶ時間がかかるんですね。
搗きたてを食べる
搗きたてのあわもちを食べてみます。
左が塩、右が大根おろしに醤油をかけたものです。
食べた感想ですが、とにかくおいしくない。
搗くのに30分もかかったせいで、完全に冷めてかたくなっています。
あわが混ざっているのも食べにくい理由の一つかもしれません。
ちょっとガッカリしましたが、気をとりなおして、残りはのしもちにしました。
のしもちを焼いて食べる
翌日にのしもちを焼いて食べました。
オーブントースターを持ってないので、フライパンにフライパン用ホイルを敷いて、ふたをして焼きました。
見た目はうまそうです。
醤油をつけて食べました。
味は搗きたての100倍ぐらいうまかったです。
というか、普通の餅よりうまい。
歯ごたえがあって、かむほどに味がでる。
あまりのびないので、食器や手にくっつきにくいのもありがたかったです。
おわりに
たくさんできたので、少し実家にもっていきました。
祖母に食べてもらうと、子供の時に食べたのと同じ味で、おいしかったとのことです。
搗きたてが不味かったこともあって、これであってるんだろうかと不安でしたが、ちゃんと昔のようなあわもちが再現できていたようでよかったです。
昔はカサ増しや味の変化をつけるために、あわ以外にもいろんなものをもち米に混ぜて搗いていたという話を、祖父母から聞き、本でも読みました。
餅つき機が手に入ったので、一つ一つ試していきたいと思います。